羊毛フェルトの良し悪し

羊毛フェルトの良し悪しってなんだろう。。。って考えた時、
私も最初イマイチわからなかったのですがニードルフェルトもハンドメイドフェルトもそれぞれ「固さ」なんです。

2013年にキルギス共和国へフェルトツアーに行ってきました。その時に見て触った羊毛フェルトが全てカチカチでしっかりしたものばかり。素晴らしかったです。

ルームシューズは3年履いてもへたらず経年劣化で穴は空きますが、補修ができてその先何年でもつかるのではないかというものだし、バックもしっかりとしていてなんじゃこりゃ!でした。

キルギス共和国の羊毛フェルトに関してはまた改めて書いていきたいと思います。


ニードルフェルトの場合、動物を作ったとして目や鼻、そのほかのパーツや植毛を刺し付けた時に一緒に凹んでしまう
ようだと柔らかすぎ。すぐに形が崩れて毛玉になったりしてしまいます。
もちろん、用途にもよるので一様には言えない部分もありますが、その用途によって作ったとしても基本の固さは変わりません。

ハンドメイドフェルトの場合も同じ。ある程度の固さがないかぎり型崩れやすぐに毛玉だらけになってしまって使えなくなったり、雑巾のようになってしまったり。。。これも同じく基本の硬さがあってそこまでしっかりとフェルト化されているものが「良いもの」とされています。


っということは
それぞれこの二つの技法があっても「固さ」が良し悪しを決めるということです。
しかしながら
相手は羊毛。それぞれ品種があって大体の太さや固さは決まっていますが、個体差があったり、原産国によっても
同じメリノでも全然違ったりするので、実際にさわってみたり、サンプルを作ってみたりしながら作っていきます。

実用品として作る場合、どちらの手法でも固さは必須で、これ以上縮まないところまでフェルト化を進めます。(ニードルの場合はこれ以上刺すと繊維が切れて崩壊してしまう固さ)

洗濯機に入れても縮まない、形もだいたいそのままということですね。(ニードルの場合は押しても曲げても元に戻るなど)

よくサウナハットで「洗わないでください」「洗濯機に入れないでください」と書いてあるものを見かけますが、それはフェルト化が浅いということです。それ以上フェルト化しておくことが必要なのです。

ウチの協会でサウナハットを作っている作家さん、お一人は「POTA SAUNA」さんと「かしみのかえる」さんのお二人が居るのですが、お二人ともその表記はないんですね。実際に洗濯機に入れても縮まないし、型崩れもしない。お二人ともサウナが大好きで自分で作ったサウナハット片手に入りにいくそうで、その体験記が綴られてますのでぜひご覧ください。

本物のサウナハット・ハンドメイドフェルトはそういうものなのです。

「かしみのかえる」サウナ観察日記(インスタ)サウナから帰ってきてジャブジャブ洗ってどうなったかの観察日記をあげてますよ♪ よく考えられ居る折りたたみ式!

POTA SAUNA とっても可愛い形のサウナハット。ぜひかぶってみてほしい!

「ほんもの」と言われる理由がわかります。


この「基本の固さ」については

オンラインベーシッククラス(今はニードルフェルトのみ)とオフラインの教室「かまくら羊毛フェルト部」でもでお伝えしております。


作家養成コースでは、これはもちろんそのほかに羊毛フェルトの歴史から羊毛についても学びます。羊毛フェルト作家としてやっていくにはまずは押さえておきたい内容ですね。

ひつじの学校

羊毛フェルトを学ぶなら (社)日本羊毛フェルト協会の 「ひつじの学校」 羊毛フェルトは ニードルフェルトとハンドメイドフェルト 両方できて羊毛フェルト 初心者から上級者まで楽しめる 教室やワークショップが盛りだくさん さぁ!羊毛フェルトを楽しもう! Japan WoolFelt Association